【日 時】2017年6月17日(土)19:30~22:00
キープ協会の森林療法プログラム「森療時間」、初めての"日帰り編"が開催されました。今回のテーマは”「闇」×「癒し」”。この日の月は"下限の月"、月の出が深夜すぎと遅いため、闇を楽しむには絶好の夜です。11名の参加者さんと、濃い闇と夜の森の静けさを、心と体でたっぷりと味わう時間となりました。 薄暗くなっていく中、さっそく森へ出発です。まず初めに、これから入る森に暮らしている動物の紹介がありました。夜は多くの動物たちが活動する時間であるため、お邪魔しますの気持ちで入っていきます。
今回は皆さんに「ホタル歩き」に挑戦してもらいました。「ホタル歩き」とは、懐中電灯をつけたり消したりしながら、ホタルのように歩く方法です。この方法で歩くと、懐中電灯を付けたままよりも目を暗闇に慣らすことができ、暗闇をより楽しむことができます。ホタル歩きをしながら、足の裏全体でも地面の感触をしっかりと確かめながら進みます。
森の奥へさらに歩を進めていると、草むらで光るものが!なんとツチボタルです。小さくほんのりと光るツチボタルにうっとり。これも夜の森からもらえる癒しですね。
出発から20分ほど歩き、今回の目的地である、この辺りで一番年齢を重ねている大きな木に到着しました。この大きな木の周りで、それぞれ寝そべったり座ったりしながら、一人で闇夜を味わう時間をとりました。参加者さんからは「森と一体となったみたいだった。」「まるで体が闇に溶けて行くようだった。」「このまま朝まで寝れそうだ。」などの感想をいただきました。”夜の森”と聞くと恐い印象があるかもしれませんが、実は、私たちを包み込んでくれるような優しさがあるようです。 その後、この森で採れた笹で作った笹茶やお菓子をいただきながらの休憩も挟み、ゆっくりと帰りました。 普段、私たちが電気の光の中で過ごしている夜の時間、森の中では今日も変わらず、あの大きな木がひっそりと、そしてどっしりと根や枝を張って佇んでいます。そんな森での時間を、これからの生活の中でもふと思い出して頂けたらいいなと思います。
(実習生:西尾 有香音)
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