【第1回】2021年11月25日(木)10:00~15:00
【第2回】2021年11月26日(金)10:00~15:00 (内容は両日共通)
【会 場】キープ協会敷地内
「清里の父」とも呼ばれるポール・ラッシュ博士は、
28歳でアメリカより来日してから82歳で亡くなるまで、
生涯をかけて日本の社会事業に身を捧げた方です。
博士の哲学として残る言葉
”Do your best and it must be first class”は、
博士が無償の奉仕で社会事業に取り組んだ心構えであり、
日本の若者に残した教えの言葉として有名です。
そんなポール・ラッシュ博士の功績をお伝えするガイドツアーを、11月26日と27日に開催致しました。
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今回このガイドを行うに当たり、従来のガイドとは異なる「リビングヒストリー」と呼ばれる手法にて実施しました。通常のガイドでは、スタッフが様々なお話や体験をお届けするスタイルなのですが、今回はスタッフがポール・ラッシュ博士に扮して、博士の言葉・体験談としてお伝えするというスタイルにチャレンジして実施致しました。
弊社内・ポールラッシュ記念館スタッフの事前指導の下、知識面だけでなく服装もポール・ラッシュ博士に近づける工夫も。極力現場で「雰囲気」が出るように工夫しました。ただ、「ポールさんのしゃべり方はまねてはダメ。ポールさんって小さい声でボソボソしゃべる人だったから(笑)。」と、お客様にお伝えする観点に立つと、何でも真似れば良いという訳ではなさそうです。
キープ協会敷地内に残る様々な史跡を巡りながら、ポールラッシュ記念館に保管されている当時の貴重な写真や、キープ協会内の資料を使ってスタッフが歴史を語りつつ、「ポールさん」がコメンテーターのように「体験談」を語ります。スタッフ一人からの「一方通行」の情報提供ではないため参加者様との会話や質問も生まれやすく、和気あいあいとした雰囲気の中で、キープ協会内を「お散歩感覚」で歩きました。
ポール・ラッシュ博士の様々な功績をお伝えしたのち、最後に訪れたのはポールさんの遺骨が眠る「アンデレ教会」。ここで参加者の皆様に一歩踏み込んだ質問を致しました。
『もしあなたがポールさんなら、今の日本(清里)に対してどんな理念を掲げて活動しますか?』
ポール・ラッシュ博士は、戦前に日本の若者を育てるために様々な活動を行っただけでなく、戦後の清里・そして日本の復興のため、様々な理念を掲げて活動された方。ポールさんが亡くなられる際、「これからは日本の皆さんがアジアや世界の人たちのために活動してくださいね」との言葉を遺されています。
今回は「リビングヒストリー」という手法でスタッフがポールさんになりきって紹介を致しましたが、これからは「みなさま」がポールさんの「奉仕の精神」をちょっとだけでも受け継いで欲しい。そんな想いから、この質問をさせて頂きました。もちろん、「何か大きな活動」を期待しているわけではありませんが、参加者様の日常の中でちょっとした変化が起きてくれると嬉しいと感じる今日この頃です。
<文責:村井孝一(グランパ)>
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