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森のガイドから学ぶ「心をひらくコミュニケーション ~理解しあうために~」【体験学習法セミナー】

更新日:2022年2月6日

【講師】:垣内 芳文(一社)日本体験学習研究所 研究員/

Smile-Action Management ファシリテーター/中小企業診断士

     関根健吾 (公社)キープ協会 環境教育事業部 副部長

【日程】:2022年1月8日(土)~1月10日(月)

【会場】:清泉寮 黙想館



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お天気に恵まれ、八ヶ岳ブルーと連なる山々が美しい清里に各地から11名の参加者にお集まりいただきました。

講師は体験学習法のプロである垣内先生(通称「かっきー」)と、インタープリテーション(伝える)プロである関根(通称「ラビット」)のお二人です。

今回のセミナーのねらいは以下の4つです。

①インタープリテーションの基本的な考え方と技能を学ぶ

②体験学習法を理解し、その活用方法を学ぶ

③インタープリテーションと体験学習法の観点から、コミュニケーションについて学ぶ

④ご自身のねらい(目的)を達成する

実習と講義を通して、お互いに学び合う濃密な3日間となりました。



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【1日目のテーマ:「体験学習法」と「インタープリテーション」の基礎を学ぶ】

開講式から始まり、セミナーのねらいやスケジュールなどを確認しました。続いて三日間のウォーミングアップ。和気あいあいとお互いのことを知る時間を取りました。自己紹介シート作りでは、クレヨンを使って今の気持ち・最近のマイブーム・普段のわたしのコミュニケーション・このセミナーで大事にしたいことを絵で表し、グループになって共有しました。それぞれの個性や大事にしたいことを知ることができましたね。

お昼をはさんで、さっそく森へ出発♪ 講師関根(以下ラビット)によるインタープリテーション(自然体験プログラム)を体験しました。

おみくじで分かれたペアと一緒に動物の痕跡を探したり、雪の積み上げゲームをしたり、最後の森の広場では自分たちで見つけたいきものの足跡をわいわい楽しく分かち合いました。清里ならではのいきいきとした、冬の森を楽しむことができたのではないでしょうか。



お部屋に戻ってからラビットによるインタープリテーション概論の講議へ。

インタープリテーションとは何か?またその特徴やスタイル・デザインの仕方について学びました。そして森で体験したことを踏まえて、参加者としての感想とインタープリターが参加者にどう働きかけていたかそれぞれ書き出していきました。


続いて講師垣内先生(以下かっきー)による体験学習法についての講義が行われました。体験学習法とは何か?今回のセミナーはラボラトリー方式(=実験形式の体験から学ぶ方法)によるものであること、「コンテント(目に見えるもので行っていること)」と「プロセス(目に見えないもので行っていること)」「体験学習法の循環過程」など、体験学習法の基本的の要素について学びました。



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【2日目のテーマ:「コミュニケーション」を体験して学ぶ】

2日目の午前は参加者自身がインタープリターとなって実際にプログラムを実施します。全体を3~4人の3グループに分け、実施するアクティビティを決めたらいよいよ相互実施実習です。順番にプログラムを実施し、別の班のプログラム実施では「参加者」・「オブザーバー」それぞれの立場でアクティビティを体験しました。短い準備期間だったのにも関わらず、どのグループも参加者の間で交流が深まる素敵なプログラムを実施してくれました!実施後はグループでそれぞれの立場から気づいたこと感じたことを持ち寄って、ふりかえりの時間。みんなからもらった振り返りシートも使いながら全体で共有しました。



盛りだくさんの2日目。お次は「問題解決実習」です。2グループに分かれ、各々この実習でのねらいを立てました。決められた25分の時間の中、「口頭のみ」で自分の持つ情報、相手の持つ情報を整理し、答えを導き出していきます。実施後はグループの中で何が起こっていたか、自分がグループに与えていた影響や他のメンバーの関わりをかっきーのお言葉を頂きながら、コンテントとプロセスを意識してふりかえっていきました。

グループでの活動の後は、1対1のインタビュー。2人で今までの実習を丁寧に振り返っていきました。グループと1対1のコミュニケーションの違いなども感じることができる実習でした。



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【3日目のテーマ:みなさまの日常につなげる】

最終日、この日もお天気の恵まれた気持ちの良い朝からスタート!補いの講義とかっきー&ラビットによる質疑応答の時間です。各々3日間の体験を通して出た疑問や、もっと話したい部分をお二人からかみ砕いてお話していただきました。

その後は、3日間をふりかえる時間です。一人になってキャンプで学んだことや感じたことをふりかえるとともに、参加者同士でお互いの気づきを共有しました。最後は、参加者さん全員でリレー方式に修了証を手渡ししていき、また一言ずつ感想をもらって、キャンプは幕を閉じました。

「心をひらく」というのは、どちらか片方だけによるものではなく、相手も自分も「一緒に」そのままの気持ちを出し合って、お互いを分かり合っていこうとすることなのではないかと思います。そんな関係の輪が日常の中で少しずつ増えていけば、なんて素敵な世界になることでしょう…!

ご参加いただいた皆さん、3日間本当にありがとうございました。皆さんこれからもぜひ今回のセミナーで感じたこと学んだことを日々の生活の中でも大切にしていってくださると、とてもうれしいです。またお会いしましょう!


<文責:槇優貴子(ゆっこ)>








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