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清里インタープリテーション体験会 ~五感で伝える自然の魅力~

更新日:2022年5月29日


【講師】:公益財団法人キープ協会 環境教育事業部

村井 孝一・山下 美夏

【日程】:2022年4月17日(日)、4月18日(月)

【会場】:清泉寮 アンデレホール



●はじめに

 毎年この季節に開催される「清里インタープリテーション体験会」。今回は2日間で25名(17日10名、18日15名)の参加者の皆様にお集まりいただきました。


 今回の講師はキープ協会環境事業部のインタープリター村井(グランパ)と、山下(みかんちゃん)の2名で行いました。


 今回の体験会では、「インタープリテーションの手法を楽しみながら学ぶ」

ことをねらいとし、そのために、「体験から学ぶこと」、「お互いから学ぶこと」、「楽しみながら学ぶこと」を意識して実施しました。フィールドでの体験や室内での講義など、学びの多い体験会となりました!



●4月17日の活動

 開講式でスタッフの自己紹介、スケジュールの確認や各種案内を行ったあと、心と身体のウォーミングアップをするべく、アイスブレイキングが始まりました。

17日は村井(以下グランパ)が担当しました。ストレッチをして体を温めたあと、「ウインクキラー」というアクティビティを体験しました。次々「うわああ!」と倒れていく様子に自然と笑顔が生まれ、楽しい雰囲気で自己紹介をし合うことができました。


アイスブレイキングで緊張も和らいだところで、いよいよ野外での自然体験プログラムです。17日は山下(以下みかんちゃん)がプログラム進行を担当し、「葉っぱであそぼう!」をサブテーマとした活動を行いました。お題と同じ葉っぱを探したり、葉っぱの入ったフィルムケースを振って音を聞きあったり、匂いを嗅いだりと、葉っぱを使って五感を刺激することが出来たので


はないでしょうか。その後も葉っぱを使ったじゃんけんをしたり、グループを作って、葉っぱが何の規則に従って並んでいるのかを当て合う、葉っぱでの「ラインナップ」をしたりと、葉っぱにふれあいながら、価値観の違いなどを共有する事ができました。

 


●4月18日の活動

 18日のアイスブレイキングはみかんちゃんが担当しました。最初に行った、参加者同士の共通点や違いを知る「フォーストチョイス」というアクティビティで交流した後、次にみかんちゃんから出されるお題に従って一列に並ぶ「ラインナップ」を行いました。ニックネームのあいうえお順に並んだり、声を使わず、ジェスチャーだけで誕生日順に並んだりと、協力し合いながらお互いのことを知ることが出来ました。


 前日に続いてこの日も雨。そこで18日は「雨の森の魅力を愉しむ」をサブテーマとしてグランパ進行の元、活動を行いました。最初に行った「美人傘」は、雨の日ならではのアクティビティ。それぞれの傘に個性があふれていて、とても面白かったです。森の入り口へ移動し、森を支える豊かな土の上でモグラのトンネルを探しました。普段歩いているアスファルトとは違う、土の柔らかさを感じることが出来ました。その後も、五感や足の感覚を研ぎ澄ませ、「目隠しタッチ」や「雨あつめ」などを体験し、雨の森という貴重なフィールドでの経験をすることができました!



●ふりかえり・わかちあい(両日共通)

 外でのプログラムが終わり、部屋に戻って活動をふりかえる時間や、今回の体験の意図開きを行いました。まずは活動のふりかえり。それぞれの感じ方の違いや価値観の違いを共有する事ができました。意図開きでは、今回のプログラムシートを配布し、それぞれのアクティビティの意図や、注意点などを理解しました。また、「見えるものを通して見えないものを伝えること」であるインタープリテーションの概念や、「体験」することの重要性について学び全日程が終了しました。


 「五感」を使うと普段の生活では入ってこないことが見えたり、聞こえたり、匂いがしたり・・・。感覚の幅が広がっていくのは面白いですね!言葉で伝えられたことよりも五感を使って体験したことの方が、より深く記憶に残るのではないでしょうか。さらに、物事の裏側を伝えることが出来る「インタープリテーション」という手法は、自然の中以外でも様々な場面でより深い「理解」を促すことが出来ることと思います。


 今回の体験会で感じたことや学んだことが、皆様のそれぞれの場所で活きることを願っています!参加していただいた皆様、本当にありがとうございました!また清里に遊びにいらしてくださいね!

文責:インターン生 鈴木(しゅんしゅん)




<イベント予告>

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  ●○● 第77回 清里インタープリテーションセミナー(入門編)●○●

        ~ どうして「五感」が大事なの? ~

       

  https://www.seisenryo.jp/experience_foresters-school_ipc.html#ip

                 

 日程:2022年7月1日(金)~3日(日) 2泊3日・宿泊型

 場所:清泉寮自然学校(公益財団法人キープ協会/山梨県北杜市高根町清里)

 講師:鳥屋尾 健(とやお たけし)

    <公益財団法人キープ協会 環境教育事業部 事業部長>

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私たち森の案内人は“自然と人”“人と人”の橋渡し役であることを心がけています。

そのために“いま・ここ”で出会える自然や人を活かした声がけ、

感覚の使い方、意識の向け方などの学びを深める工夫

「インタープリテーション」という考え方を柱に活動しています。


そんなインタープリテーションにおいて、大切な要素の一つが「五感」を使うこと。


たくさんの言葉よりも「め はな くち みみ て」。

参加者さんの五感をフルに活かして自然の魅力を体感することが大事とされています。

その「五感」を重視する「理論」の部分をしっかり学び、

実際にインタープリテーションを「実践」してみましょう。


インタープリテーションを学びたい方はもちろん、

自然に関わる仕事をされる方、「伝える」仕事をされる方、

私のようについつい話が長くなっちゃう方などにおススメです。


この講座を通して、皆様の活動がより魅力的になり、

「自然の美しさや素晴らしさ」を、より多くの方に届ける事ができればと願っています。

ぜひ清里で一緒に学びましょう!



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