2014年6月21日(土)~22日(日) 会場:清泉寮 本館ホール
47回を数えるやまね学校。今回のテーマはズバリ「食」。ヤマネがどんなものを、どんなふうに食べるのかを調べます。
ヤマネに魅せられ、集まった参加者は11組23名。こどもが多くて賑やかです。
2日間共にする仲間たち。まずは自己紹介を兼ねたゲームで緊張を解きほぐします。
さっそくヤマネの住む森へ出かけます。少し肌寒いけど、爽やかな初夏の森。レンジャーからヤマネがこの森でどんな暮らしをしているか教えてもらいます。
今回は「食」がテーマなので、森を観察しながらヤマネの食べ物を探します。ヤマネは花粉や花の蜜、虫を食べるといわれていますが、詳しいことはみんな知りません。こんなの食べるかな?と想像しながら、花や実、虫を採りました。サラサドウダンツツジやマユミの花、クマヤナギの実に、虫は芋虫、毛虫、チョウ、ガ、セミ、クモ、クロスズメバチまで!たくさん食べ物候補が集まりました。
教室に戻り、続いては湊校長先生の特別授業。ユーモアを交えつつヤマネについて熱く教えてもらいました。うーん、ヤマネって面白い。
夕食後、今度はヤマネの食事を観察します。昼間捕った虫や植物はケージにセットして準備万端。ケージ内の巣箱を開けるとすぐにヤマネが出てきました!
すかさず虫のところへ行くヤマネ。そして虫をガシッと掴んでムシャムシャと食べ始めました!湧き上がる歓声。お腹をこわさないかな?と心配になるほどの食いっぷり。捕まえた虫はほぼ完食しました。
さらに「おかわり」を捕りに虫取り網を持ったこどもたちが大活躍です。そのあと希望者を募ってナイトハイクへ行き、夜の森を堪能。シカやホタルを見ました。興奮冷めやらぬまま、1日目は終わるのでした。
2日目。あいにくの空模様。昨日のヤマネの観察についてまとめをします。
ヤマネが食べたものや、どうやって食べたかについてグループごとにまとめて発表します。なるほど、みんなよく観察していますね。
最後は湊校長先生から、生き物の関わり合いのお話。ヤマネが生きていくには豊かな森が必要です。ヤマネだけではなく人間を含めた他の生き物にとっても、豊かな森が必要なのです。豊かな自然を守ることの重要性を教えてもらいました。
かわいいヤマネを観察するだけではなく、環境問題についても考えることができた、有意義な時間となりました。
※ヤマネの保護飼育に関しては、関係省庁の許可を得た上で行っています。
(ベリーこと大久保 哲)
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