日時:2018年3月10日(土)~11日(日) 会場:清泉寮
私たちが普段「ヤマネ」と呼ぶとき、それはニホンヤマネを指すことが多いのですが、世界には約28種ものヤマネのなかまがいるそうです。種類によって外見やくらしに、どのようなちがいがあるのでしょうか?
そこで今回のやまね学校は、「世界のヤマネとニホンヤマネとのちがいを知ろう」 「ニホンヤマネの地域によるちがいを知ろう」をテーマに、種類や地域によるヤマネのちがいを比べることにしました。
「世界のヤマネとニホンヤマネとのちがいを知ろう」
まずは湊校長先生による特別授業からスタート。 ヤマネへの情熱あふれるお話に引き込まれていきます。
校長先生の話を聞いた後、参加者皆さんに配られたのは紙粘土。
「写真や資料を参考に、ニホンヤマネと海外のヤマネを、紙粘土を使って造形してみましょう!」
「ニホンヤマネは体長18cm・・・オオヤマネは30cm以上もある!」
「メガネヤマネの顔の模様は、本当にメガネみたいだね!」
校長先生の海外調査のエピソードにも耳を傾けながら、粘土をこね、形をつくり、着色していきます。 立体的に造形することで、それぞれのヤマネの外見的特徴を比べることができました。
「ニホンヤマネの地域によるちがいを知ろう」
「ヨーロッパヤマネは枯れ草を」「オオヤマネは落ち葉を」というように、ヤマネが作る巣にも、種類や地域による特徴があります。
加えてニホンヤマネも、かたや清里ではヤマブドウの樹皮やコケを使い、かたや和歌山県ではスギやヒノキの樹皮を使うそうです。
1日目はそれぞれのヤマネが巣に使う材料を集めて、巣を再現してみることにしました。
手作業だけで樹皮や草を球状に組み立てるのは、なかなか難しい・・・ヤマネの器用さには舌を巻きます。
この日最後の授業は、校長先生が清里での調査の拠点としていた山小屋の跡地で。これまでの地道な調査の日々をふりかえりつつ、やまね学校で新たなヤマネ研究の糸口が開くことを願って、お開きとなりました。
ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!
(関根 健吾)
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