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  • anishio

第60回 ペタペタ足跡名探偵になろう

更新日:2019年12月16日

日時:6月22日(土)~23日(日)

会場:清泉寮

おかげさまでやまね学校は今回で60回を迎えました!

記念すべき60回目のテーマは「ペタペタ足跡名探偵になろう」というヤマネの足跡から、行動を予測してみようという初めての試みです。


【1日目】

始まりの会

1時間目:ヤマネの気持ちで森を探検

2時間目:生き物の行動を想像しよう

3時間目:ぺたぺた足跡装置の準備

4時間目:ヤマネの観察

放 課 後:①ナイトウオーク

     ②懇親会



最初は皆で楽しくゲームをしながらリラックス。

初めて会う人とも、ゲームを通しながら打ち解けていきます。



心も体もほぐれたら、

森の中へさあ出発!

ヤマネは何を食べていて、普段はどんなところに居るのかな?

他にも、清里の森には色々な動物たちが暮らしています。フクロウやテン、シカの痕跡を見つけられるかな?そのときどんな行動をしていたんだろう?

他の動物との関わりを考えながら、ヤマネの視点に立って森を歩きました。


森の案内人であるレンジャーと一緒に森を歩くと、様々な動物たちの痕跡が見つかり、

多くの生き物の気配を感じたり、ここでどんな動きをしていたんだろう?と

想像が膨らみます。


その後はネズミの足跡を採るために、食紅を水で溶かした足跡スタンプ装置を

森の中に設置しました。グループごとに足跡が取れそうな場所を予測しながら

それぞれ装置を仕掛けていきました。

大人も子供も装置をどこに仕掛けるか熱心に相談し、足跡が採れるようにと期待を込めて

見守ります。次の日足跡が採れているかドキドキですね!



森から帰ってきたら、今度はヤマネの足跡スタンプ装置を作ります。

ヤマネがどこを通るかを予想してグループで作戦会議をしながら

歩きそうなところに装置を仕掛けていきます。

ヤマネはどこを通るのか?結果は夜の観察会で明らかに!




夜はいよいよ本物のヤマネがどこを歩くのか、装置を見ながらみんなで観察です。ヤマネがねぐらの巣箱から出てくるのを、今か今かと薄暗い部屋の中で、お互い身を寄せ合いながら音を立てないように息を殺してその瞬間を待ちます。

しばらくしてヤマネが巣箱からヒョコっとかわいい顔を覗かせ素早くケージの中を動き回る姿に、

「出てきた!動くのが速いね」といった声を潜めた歓声が上がりました。

湊校長がヤマネの歩く音のかすかな周波数をマイクロフォンでキャッチし聴かせてくれました。すべてのケージではありませんでしたが、その中でも活発に動き回るヤマネに皆釘付けで観察をしていました。次の日足跡はどこについているのか予想しながら、1日目を終えたヤマネ学校でした。


2日目は装置の結果発表です。

まずは昨日仕掛けたネズミの装置を回収し、みんなで中を確認してみます。

今回の実験では、装置にはネズミ以外にもさらに大型のテンやイタチのような足跡が所々に見られ、いろいろな動物たちが生息していることが明らかになりました。






次にヤマネの装置を確認すると、足跡のスタンプがうっすらと付いており、歩き回った跡がたくさん!他に餌を食べた形跡も目立ちました。「どうやって移動したんだろう?」「食べた形跡があるけどどんな食べ方をしたのかな?」といった声が上がりました。

また「フンが葉っぱの裏についているよ。ぶら下がったままフンをしたのかな?」とわずかな痕跡を見つける人や、餌であるリンゴやチーズの食べ跡から歯の大きさを計測している人もいてじっくり観察しました。

最後はグループごとに装置の結果と考察を発表してもらいました。

「今回の結果を踏まえてさらに改善した装置を仕掛けたい。」といった声や、装置の改善案を具体的に発表した班もあり、実施して終わりではなく、次はどうしたらさらにヤマネの行動が分かるようになるかという考察まで考えることができ、足跡を手掛かりに食べ方や行動を予想することができました。



6時間目は校長先生のお話。

空を飛ぶコウモリや地中に棲むモグラの手足をヤマネと比較し、生息環境によって足や手の形が異なることを知ることができました。

校長先生が用意した本物のコウモリとモグラの剥製をみんな興味津々で食い入るように見てり、触れるものはじっくり感触を確かめながら面白そうに触っていました。

最後は校長による、最新のヤマネ研究のお話があり、やまね学校は終了となりました。

やまね学校発の「足跡」をテーマにした今回の実験を通して、ヤマネの特徴的な手足は

樹上性に特化した最適な形態だと実感することができました。また足跡以外の痕跡を手掛かりにして、どうやって移動したのか推測する視点を持てるようになりました。

様々な痕跡から行動を予測する面白さ、一度では上手くいかず改善を重ねる実験のプロセスを学ぶことができたやまね学校となりました。

今回ご参加いただいた参加者の皆様、ありがとうございました。

また是非次のやまね学校でお会いしましょう。

皆様のご参加をお待ちしております!



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