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第59回清里インタープリターズキャンプ(展示・教材)

 

日時:2017年1月25日(水)~27日(金) 会場:キープ自然学校ほか

昨年度に続いての「展示・教材」編。 今年度は「明日からできる!展示のビフォーアフター」と題して、既存の展示を「ハンズ・オン展示」の視点でいかに改善できるか、そのノウハウを持ち帰ることに重点を置きました。

ビジターセンターなど環境教育関連施設で活動されている方を中心に、全国各地からお越しくださった15名の参加者と「利用者の視点に立った展示作り」を学んだ3日間でした。


1)利用者の視点で見学

まずはキープ協会が運営する「やまねミュージアム」へ。一般の来館者(利用者)と同じ視点で見学します。


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2)批評的な視点で見学

インタープリテーション(IP)における展示や教材は、間接的なIPの手法として位置づけてられています。間接IPの特徴(長所・短所)を講義で整理した後、次は「山梨県立八ヶ岳自然ふれあいセンター」の展示を見学します。ここでは展示を批評的に見る目を養うために、一つひとつの展示へのフィードバック(評価)を試みました。実はここで評価した展示のいくつかは、翌日の展示改善実習の対象(リフォーム物件と呼んでいました・・・)なのです。フフフ。


3)参加者の展示紹介&講師からのフィードバック

夕食後は参加者皆さんの活動先の展示を写真で紹介してもらいながら、講師が某才能査定番組よろしく、その場でフィードバック。講師からのコメント以上に参加者同士の意見交換も活発に。意見交換の熱気はそのまま夜の自由交流会へ。参加者皆さんがお差し入れくださった全国各地の名酒&名菓、ごちそうさまでした~。


4)展示改善実習

講師のお一人、染川香澄さんからハンズ・オン展示の考え方や利点についてお話いただいた後は、いよいよ小グループに分かれての展示改善実習です。 ふれあいセンター&やまねミュージアムの数ある展示のうち、要リフォーム物件としてこの日を待っていた展示たち。参加者皆さんの手で生まれ変わろうとしています。

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 ハンズ・オンの特徴や利点を意識しながら。展示の目的(ねらい)が伝わりやすいか考えながら。頭を使い、議論し、手も動かし・・・実習が始まると時間が経つのはあっという間。 この実習のポイントの一つは、リフォーム途中の中間発表です。この段階で他者からのフィードバックを受けることで、思い込みに陥らず、そして背中を押してもらえます。  リフォーム開始から約5時間。最終発表です。以前の状態では「う~ん・・・」「アレ?」だった展示を講師も驚くほどの見事なリフォーム!完成度や耐久性という点では、まだまだ時間を掛けて作り込みたいところですが、これはふれあいセンター&やまねミュージアムが良い宿題をいただいたということで実習は一段落。

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 5)明日からできる!展示のビフォーアフター

リフォーム実習は終わりましたが、「利用者の前に出したときが展示の始まり」とは染川さんの言。利用者の会話や行動に展示改善のヒントが潜んでいます。 さあ、早速明日から利用者の行動を観察してみましょう。専門外の身近な人にフィードバックを求めるのも良いでしょう。 利用者の視点に立った展示、利用者が思わず「触ってみたい・やってみたい」と感じる展示、より多くの人に豊かな学びをもたらす展示、そんな展示を目指して、これからもお互いに展示改善に取組んでいきましょう。 ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!                         

(関根 健吾)

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