【講師】増田 直広(ますだ なおひろ)
(公益財団法人キープ協会環境教育事業部 主席研究員) 【日程】2018年9月15日(土)13:30~17日(月・祝)14:30 <2泊3日> 【会場】清泉寮キャンプ場
(公益財団法人キープ協会/山梨県北杜市高根町清里)
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今年はじめての開催となった清里に、下は10代から上は60代までと幅広い年代の参加者18名が集まりました。今回は、以下の3つをねらいとして研修を行いました。
①インタープリテーションの考え方や手法について学ぶ ②環境教育について学ぶ ③あなた自身のねらいを達成する
〈1日目:9月15日(土) テーマ:「インタープリテーション」について知る〉
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【開講式・ウォーミングアップ】
3日間のはじめに、緊張をほぐすため皆さんでウォーミングアップをしました。キャンプネームと顔が一致できるようなゲームを幾つか行い、お互いに知り合う時間を持ちました。
【実習:インタープリテーション体験】
早速、インタープリテーションを体験しよう!ということで外へ出ました。雨の中、傘を使って楽しめる活動を行いました。映画「トトロ」のように大粒の雨を傘で受ける「雨ならでは」の遊びのほか、「葉っぱじゃんけん」や「葉っぱのラインアップ」などのアクティビティを体験をしました。
【講義:インタープリテーション概論】
体験の次は学びの時間です。インタープリテーションとはどういったものか、環境教育とどのように繋がっていくのか、講師の増田が順序立てて解説していきます。終了後はお楽しみの自由交流の場を持ちました。
〈2日目:9月16日(日) テーマ:「インタープリテーション」をやってみる〉
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【実習:心が動くもの探し】
2日目は実践の日です。まず外に出て、自分がいいなと感じるものを探しました。霧に包まれた静寂の中、各人が視点を上に向けたり、地面に目を凝らしたりして見つけたものは…鳥の声、濡れたクモの巣やコケ、樹木の形、その他色々ありました。
【実習:インタープリテーションをやってみよう!】
ここからは「実践」の時間です。2~3人1組に分かれて、15分のプログラムを作成しました。自分達が伝えたいもの(ねらい)は何か。それをどう工夫すれば達成できるのか、プログラムシートに落とし込んでいきます。数時間の準備時間を経て、いよいよ「自作プログラム」スタート! お互いのプログラムを体験し、率直な感想を出し合いました。
【講義:ふりかえり発表/質疑応答】
フィードバックの時間です。プログラムを実施して終わりにせず、改善点を共有しました。実施者側からは…準備不足、予想しない展開になった、伝えることの難しさ等。一方、参加者側からは…アイディアに驚いた、時間に余裕があるとじっくり体験できた等が出ていました。
【ナイトハイク】
夜も体験の場です。暗闇の中を歩き、たどり着いたのは、小さな広場。シートを敷き横になりました。耳をすませば聴こえる微かな物音、心に向けると浮かんでくる2日間の出来事。静かなひと時を味わいました。
〈3日目:9月17日(月・祝) テーマ:「インタープリテーション」を自分自身の日常につなげる〉
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【講義:補いの講義/質疑応答】
最後の講義はインタープリテーション(IP)で大切にして欲しいことを確認しました。IPを特別なものとして扱うのではなく、普段の日常にも使ってもらえたら、と教わりました。
【インタープリテーションを日常につなげる】
みなさんの持ち場で抱えている疑問・悩みを、意見を出し合って相談する場を持ちました。3日間の学びを通して得た新しい気づきも加えて、有意義な時間を過ごしました。
【3日間のふりかえり&わかちあい・閉講式】
またたく間の3日間でした。「出てくる意見で、どんどんいいものが出来ていくのがとても楽しかった」という感想を頂きましたが、私自身も同じ思いです。共に学んだインタープリテーションが、今後みなさんのご活躍する素地になって頂けたら嬉しい限りです。
(文責 実習生 岡明智)
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